職員一筆 固定費と変動費そして粗利
職員一筆 固定費と変動費そして粗利

今回のテーマは「固定費と変動費そして粗利」として、前回に引き続きお話させて頂きたいと思います。
前回、経費は固定費と変動費に分ける事ができ、その分け方についてまで解説させて頂きましたが、今回はそうして固定費と変動費に分けられた事で、導き出される数字「粗利」について深堀してお話させて頂きます。
前回までのお話にあった変動費と固定費、なぜ経費をわざわざ分けて計算するのかと言えば、この粗利を計算する為といっても過言はありません。もし、企業が利益を計算する際に
売上高-経費(総額)=利益
と計算した場合、確かに最終的に導き出される利益の金額は間違ってはいません。しかし、これでは仮にある商品の値決めをする際に、その参考になる指標が何も得られず、直感だよりの経営判断を余儀なくされる事になります。儲けを出したいからといって、市場価格よりも遥かに高い金額をつけてしまったり、或いは、良く売れる様に、あまりに低すぎる価格設定になってしまったりと…。
そこで、粗利を計算する事で、粗利率(売上高総利益率)の計算をする事が可能になり、適正な粗利率に沿った値決めが可能になってきます。また、計算された固定費、変動費から損益分岐点を算出して、最低限どれだけ売れば利益が発生するのかを計算上で求める事も可能になってきます。
そもそも、粗利が固定費の合計よりも少なくなれば、会社は赤字という事になってしまいます。そこで、初めて粗利を上げるか、固定費を圧縮するかといった経営判断を下せます。赤字改善の為に出来うる3つの要素があります。
・販売価格の見直し…つまり売上一つあたりの金額を上げていく事になります。ある商品を1個売っていたところを2個売るのではなく、1個売るけど、単価を見直して、より高く売るという事になります。単価を上げる事で粗利も増加してくれます。
・変動費の削減…仕入れや外注費などの変動費を圧縮していく事になります。売上から差し引く金額が下がる事で結果的に粗利が増加します。
・固定費の削減…固定費を削減する事でも利益は確保できます。しかし、変動費の様に大きな変動にはなりにくく限定的な対処と言えます。
この様に、粗利を常日頃から管理しておく事で、経営者として、次にどんな手を打つべきかが明確になってきてくれますので、粗利管理は経営にとって非常に重要なファクターと言えます。
次月以降も経営者の方々の為になるお話をさせて頂きますので、引き続きご愛読の程、宜しくお願い致します。
